食品メーカーが自社の食材を使ったメニューを提供したり、商品を販売したりするだけでなく、試食や試飲もできるようになっている軽食店。アンテナショップのバリエーションでもあるが、寒天メーカー伊那食品工業の「かんてんぱぱ」のように、情報の受発信や販売促進、商品実売だけでなく、メニューも豊富でフードサービス自体としても収益性が上がっている人気カフェもある。また味の素が2010年秋から始めた「だしCafe(カフェ)」は、コンブやカツオ節、煮干しなどで取った「だし」を使ったみそ汁やお吸い物、塩味のおむすびを無料で提供するほか、関連食材や書籍類なども展示したり、料理教室を開催したりすることで、日本食の“うまみ”であるだしの取り方を知らない20~30代の女性を中心に「だし」の魅力を再発見してもらい、消費拡大につなげるのがねらいである。