大手小売業や外食産業が、自宅に調理済み食事や各種食材を届ける宅配サービスで、2010年以降活発化している。従来冷蔵総菜を扱っていたセブン-イレブン・ジャパンの「セブンミール」では2010年4月以降、全国で冷凍総菜の宅配を開始。1週間分まとめて注文、受け取りの手間や配送料を低く抑えることで需要拡大を狙っている。またH2Oリテイリングも高齢者をターゲットにした京阪神地区での食事宅配に力を入れている。いずれも管理栄養士による多彩なメニューが用意されており、またデパ地下の総菜や菓子、有機食材なども扱うことで多様なニーズにこたえようとしている。ほかに食品メーカーのニチレイや外食大手のワタミなども、調理済み食事やダイエットメニュー、糖尿病食や介護食などの特殊ニーズを中心に食事宅配サービスに本格参入している。