福井県にある国際的な染色企業のセーレンが開発した製版印刷技術で、パソコンで制作したデザイン、サイズ、カラーその他のデジタルデータを忠実に生地(布地)に染めて最終製品にする、企画・製造・販売一貫型のサプライチェーン・マネジメントシステム(→「サプライチェーン・マネジメント」)。1着限りのオーダーメードからグローバルオーダーの大量生産まで、低コストで高品質な製品づくりが可能。1677万色が表現可能で、従来は半年から1年かかった納期も最短5時間に短縮でき、無在庫化が実現できる。水やエネルギーの使用量も5分の1から20分の1に抑えられるエコなシステムでもある。2010年のバンクーバーオリンピックでは、日本スキーチームの衣装にビスコテックスが採用された。セーレンでは業務用だけでなく個人のカスタムメードにも力を入れており、ビスコテックスで製造した自社ブランドマッシュマニアを立ち上げ、千葉県浦安市のイクスピアリ内などに設けた直営店「マッシュマニア」をはじめとして、ネット通販でも販売している。