オフィスビル内や工場内など、通常では有人店舗を出せない場所に、おにぎりやサンドイッチ、シュークリームなどのデザート、チルド(冷蔵)飲料などを主体にして自動販売機だけを置いた店舗。コンビニエンスストア(コンビニ)業界は過去最高の出店競争が続き、好立地の奪い合いが激しい状況にあり、無人コンビニの開拓に取り組んでいる。無人コンビニでは、自販機が中心となることから、自販機コンビニともいわれる。普段は店員は常駐せず、商品は大きな自販機から選び取り出す仕組みになっている。業界3位のファミリーマートは、2012年9月現在で約580カ所に無人コンビニを展開、約1000台の自動販売機を稼働させている。設置台数の約7割は、オフィスビルにあり、残りは物流センターや工場、病院やホテルなどで、高速道路パーキングエリアへの導入事例もあるものの、主体は従業員が使う休憩所などへの設置となっている。自動販売機は管理する温度によって2種類あり、4度前後で温度管理する冷蔵タイプは42品目、18度前後のタイプは24品目の商品を扱っている。