セブン-イレブン・ジャパンのみが取り扱う限定ビール。2012年、セブン-イレブンは限定ビールの取り扱いを強化している。同年6月にキリンビールと共同開発した「グランドキリン」、同年9月にアサヒビールと共同開発した「アサヒ ザ・エクストラ」の発売に加え、同年11月にはサッポロビールと取り組んで「セブンプレミアム」(セブン&アイ・ホールディングスのPB〈プライベート・ブランド〉商品)から「100%MALT」を発売している。その後、同年12月にはサントリー酒類と共同開発したプレミアムビール「サントリー 深みの贅沢」を限定販売し、大手4社が出そろった。この動きは、付加価値を高めた限定ビール商品によって、ビールユーザーを囲い込み、関連商品の売り上げをアップさせようとする戦略である。一方で、メーカー側のメリットは、約1万5000店舗の酒類取扱店舗を有する販売力に加え、限定品は全量買い取り制度であり、自社販売促進策の展開が不要な点である。