顧客カードを用いることで顧客の購買履歴データを集め、購入額や利用頻度によってサービスや特典を提供して既存顧客のロイヤリティーを高め、顧客を囲い込むマーケティング手法。ポイント制度、ロイヤルティー・プログラムとも称される。商品やサービスを利用するほどポイントが蓄積され、それに対応して様々な特典を付与することで、利用する魅力を高める。顧客に魅力づけを行う一方で、企業側は顧客の購買履歴データを分析し、商品・サービスの品ぞろえ、価格設定、セグメンテーション(市場を分類し、それぞれに最適な戦略・施策を立案・推進すること)などの見直しに活用する。小売業では、FSPを導入すると単なる値引き合戦になる危険性が高くなることもあり、インターネット上のサイトのポイント制度と連動させて、クリック・アンド・モルタル(実店舗ビジネスとオンラインビジネスを組み合わせて相乗効果を生む経営手法)としての魅力向上策を図ったり、ICカードやリライタブルカードへ書き込んでポータブル性を持たせるといった、新たな展開を図っている。