買物客(ショッパー)のニーズや心理を探り、それをもとに店舗内コミュニケーションの要素を組み立てようとするもの(「ショッパー・マーケティング」公益財団法人流通経済研究所編)。消費者を使用者と購買者に切り分けて捉え、ショッパー・インサイト(ショッパーの行動と心理の深い理解)を踏まえて、ショッパーに働きかけるマーケティング活動を展開する。従来の店頭マーケティングでは、店頭での商品の露出量や視認性の向上が重要視されてきたが、ショッパー・マーケティングでは、買物客のニーズや心理を探り、それをもとに店舗内コミュニケーションの要素を組み立てようとする。従来のマーケティングは主に使用者を対象として調査研究を実施し、マーケティング活動を組み立てていた。しかし、消費者の変化、流通環境の変化、テクノロジーの進化により、購買者のインサイトを理解して変化に対応していく重要性が高まっており、それがショッパー・マーケティングとして体系化されつつある。