消費者の行動や態度の奥底にあり、時には本人も意識していない行動の背景にある意識構造を見通した結果得られる、購買行動の本音の部分。消費者インサイトともいう。もともとは、消費者を理解しようとする、消費者の行動と審理における洞察から始まり、より効果的な広告表現開発を目指して、イギリスの広告会社において誕生した。分かりやすく言うと、自分自身でも気付いていない深層心理であり、消費者の購買行動に合わせてマーケティング活動に活用できる心理を言う。購買行動における購買前・購買時・購買後の各段階の各コンシューマー・インサイトを捉えることで、販売とブランド育成に活用している。購買前には、購入意向の形成を図り、購買時にはその購入意向を購買に結びつけ、購買後にはロイヤリティーを形成してリピート購入に結びつけようとするものである。購入前に形成した購入意向が、そのまま購入に結びつかないのが現実であり、両者のギャップがなぜ発生するのかと原因を解き明かすことで、ギャップを埋めるマーケティング活動の必要性が高まり、注目度を増している。