かつては、暴力団やその関連企業など、反社会的企業を意味するものであった。しかし、今日では、労働者に度を超えた長時間労働やノルマを課す等により、酷使することで使い捨てにする企業を指して使われるようになった。ブラック企業の明確な定義は無い。しかし、労働法や関連法令・省令に違反する・抵触する、あるいはその可能性がある労働条件を意図的・恣意的に労働者に強要する、関係する様々な法律に抵触する営業行為に加え労働者の健康面を顧みない、長時間労働などを労働者に強要する、心理的な圧迫や暴力を伴う手段等によって、本来の業務とは関連性が低いといった合理性の低い業務を強いる、などの行為を労働者に課す企業や法人を総称したものである。これら劣悪な労働や労働環境を前提にした企業や組織は、企業規模の大小や知名度の高低等とは無関係に、離職率の高さや特定年齢層(特に30~40歳などの中間層)の比率が極端に低い等が判断の指標にされることが多い。これらの企業の存在は、日本に限ったことではなく、英語圏の諸国ではスウェットショップ(sweatshop)などと呼ばれている。