注文した当日に、商品を指定場所で受け取れる配送サービス。ネット企業で取り入れられており、その仕組みは定型のものではないが、アマゾン・ドット・コムのケースでみると、午前中にネット上で商品を注文すると、夜9時前後までに注文商品が配送される。利用者にとっては利便性の高いサービスと考えられる一方、物流業者への負担が大きく、2017年4月7日の日本経済新聞朝刊で、ヤマト運輸がアマゾンの即日配送サービスから撤退と報道された。物流企業では配送担当者の人手が不足しているなかで、通常の配送に加えて夜9時前後の即日配送サービスは、配達員の負荷を増大させ、残業による過重労働が問題となっている。一方で、公益社団法人日本通信販売協会が参加企業18社を通して顧客を対象に実施した「2016年度配送満足度調査」では、配送サービスへの要望について、「配達時間帯の指定」64%、「配達日指定」59%と日時指定への要望が高かった半面、「当日配送」4%、「翌日配送」7%と一桁で、必ずしも消費者の要望は高くない、との調査も出ている。