2011年11月28日、北海道土産の菓子「白い恋人」を製造販売する石屋製菓(札幌市)が、大阪府、京都府、兵庫県の主要駅を中心とした店舗で菓子「面白い恋人」を販売する吉本興業(大阪市)などに対して、商標権侵害および不正競争防止法を根拠に、商品の販売禁止および廃棄を求め札幌地方裁判所に提起した訴訟。「白い恋人」は、石屋製菓により1976年12月から、北海道観光客に対する土産品として製造販売されている菓子である。一方、「面白い恋人」は、吉本興業などにより、2010年7月19日より販売開始された菓子である。この事件では、「白い恋人」と「面白い恋人」が類似する商標か否か、パッケージ全体が類似するか否か、「面白い恋人」を販売することで石屋製菓の商品と混同を生ずるおそれがあるか否かなどが争点となった。13年2月13日、吉本側が(1)パッケージを変更すること、(2)例外を除き近畿6府県に常設販売を限定することなどを条件に、和解が成立した。