既存の著作物を用いて別のコンテンツを作ること。マンガ家の佐藤秀峰が自身のマンガ作品「ブラックジャックによろしく」の二次利用を完全自由化したことが話題となった。ここでいう、二次利用とは複製、翻案、その他の二次利用(翻訳、パロディー、アニメ化、音声化、小説化、映画化、商品化など)を含んだものとなっている。著作物の複製、翻案などの利用権は著作権として保護されているが、著作権者が自らの意思で著作物の利用を自由化することも著作権に含まれる。したがって、非商用の場合など著作物の利用を促進するためこのように二次利用を自由化することはよく見受けられる。しかしながら、「ブラックジャックによろしく」のように一定の著名性を有する著作物について、商用・非商用の区別なく無償での利用を認めるのは極めて異例である。