レボリューションという語は元来「回転」を意味し、政治的には古きよき昔に帰る政治改革を指していたが、歴史の進歩という観念が生まれてくるとともに、暗黒の過去と決別して未来に進む大規模な政治的、社会的変化を指すこととなった。1789年のフランス革命がその典型的な用例。1688年のイギリス名誉革命も革命とよばれているが、イギリス人の伝統的な自由の復活を実現したという意味ではこの言葉の古い用例に当たる。日本語の革命は、天命が革(あらた)まるという古代中国の易姓革命思想に由来する。革命的変化そのものについては、急激な破壊をもっぱらとする第1段階、それに対する反動の第2段階、安定と秩序の再建に向かう第3段階が見られる。