議会が王権からの不当な圧力を排除するために確立されたのが議員特権。今日でもその保障は民主的な議会の指標である。日本国憲法では、具体的に不逮捕特権と免責特権を規定している。会期中の議員の逮捕は、院外の現行犯逮捕のほかは、裁判所が令状を発する前に内閣を通じ逮捕許諾請求を行い、議院の許諾を得る必要がある。許諾請求は過去衆参で20人(撤回を除く)、許諾は16人。会期前の逮捕の場合は、議院の要求があれば、会期中釈放しなければならない。免責特権は、議院での演説、討論、表決について院外で刑事・民事の責任を問われないこと。