公職の候補者がラジオ、テレビを通じて行う政見発表。1948年の「選挙運動等の臨時特例に関する法律」によって定められた公職の候補者の氏名、年齢、党派別、主な経歴などを関係区域の有権者に周知させるために行われる経歴放送(現在、衆議院小選挙区選出議員、参議院選挙区選出議員、都道府県知事の選挙の場合のみ実施)とともに導入された。費用は、国政選挙に関しては国庫、都道府県知事選挙に関しては当該都道府県の負担。現在、政見放送が行われるのは、衆参両院議員、都道府県知事の選挙の場合だけで、衆院小選挙区選出議員の選挙では候補者名簿届出政党、参院選挙区選出議員の選挙では候補者、衆議院と参議院の比例代表選出議員の選挙では名簿届出政党が、選挙運動の期間中NHKおよび民放のラジオまたはテレビの放送設備により、公益のためその政見(衆議院と参議院の比例代表選出議員の選挙については、名簿登載者の紹介を含む)を無料で放送できる(テレビは69年から実施)。