選挙の際のマスコミの選挙情勢レポートや、候補者や政党への支持動向に関する世論調査結果の報道が、有権者の投票行動に及ぼす影響をいう。これらの報道に含まれる結果予測は、一方では、有権者の勝ち馬への同調傾向を助長する(バンドワゴン効果)とされ、また他方で、当選ラインにあと一歩と予測された候補者には、支持者の活動を活発化するとともに同情票を誘う傾向(アンダードッグ効果)があるとされている。候補者が、選挙運動のさなかに「当選確実」と報道されるより、むしろ「あと一歩」と書かれることを好むのは、あながち根拠のないことではない。また、選挙結果に対するマスコミのこのような影響力に照らして、選挙予測報道の禁止を求める意見も根強い。