道路、河川、港湾、土地改良などの公共事業関連部局で幹部ポストを占め、事務系がその人事と予算に口出ししにくい技術職員のこと。工学部土木とか農業土木というように、出身大学の専攻学科別に住み分け、公共事業の発注から工事の設計・施工管理まで手がける技術職集団。関連の深い建設業界や自民党の建設部会などとは、しばしば「運命共同体」と呼ばれ、「この道一筋」の結束力で事業のシェア確保を図っていた。公共事業量の減少や、2009年の民主党政権による「コンクリートから人へ」の政策転換で、その威力にかげりも出てきている。