本来は、人事変更のことだが、ときに左遷ともいう。ある職員の職務上の行為が問題化し「世間を騒がせる」といった事態が生じて「新聞沙汰」ともなれば、そうした問題発生に第一義的にかかわっていたと考えられる担当者が更迭されるのが普通である。それは、たとえ本人にとっては不本意であっても責任をとらされ、現職を解かれ、職位は同格でも実質的には権限ないし影響力の小さい閑職に回されることを意味する。こうした内部処理は実質上の制裁を組織内部に示すことになるが、同時に責任追及の対象が行為当事者に集中することで事態が深刻化することを回避する効果もある。