行政目的を効率よく達成するために組織体制自体の維持発展を図る機能。管理の基本は、行政需要の変化に応じて行政資源(人材、資金、物品、技術、情報など)の調達・配分・活用の方法を工夫し、行政組織自体がその目的活動の遂行にとって障害にならないように絶えず見直し再調節を図ることである。管理の機能には企画、総合調整、予算、人事、組織などがある。毎年定期的に行われる職員の採用や人事異動、予算査定、組織・定員の審査、給与改善、等級別定数の改定などは、そうした管理活動の主なものである。また行政管理の基本制度といえば、財政制度、公務員制度、地方制度、行政組織制度、行政運営および行政手続きの制度などがある。こうした基幹的な管理制度は、内閣府、総務省、人事院、財務省や各府省官房部門を中心に運用され、広義の行政管理である。各府省各部局には、課長職以上の管理職者を中心に、日常的な狭義の行政管理が行われている。例えば仕事の割り振り、作業のスケジュール決定、仕事の流れの調整、事務処理方法の改善や機械化、職場の良好な人間関係の維持、職員の監督、士気の向上などである。