内閣府の外局であった防衛庁は2007年1月9日、省に昇格・移行した。「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つことを目的とし、これがため、陸上自衛隊、海上自衛隊及び航空自衛隊を管理し、及び運営し、並びにこれに関する事務を行うことを任務とする」(防衛省設置法第3条)。内閣の統轄の下に置かれ、内閣法にいう主任の大臣である防衛大臣は、防衛省の所掌事務である国防について分担管理する責任を負うが、防衛大臣が自衛隊に対して命令できる行動は「警備行動」までであり、それより上位の「警護出動」「治安出動」、最上位の「防衛出動」は内閣総理大臣が命令権をもつ。防衛事務次官、防衛参事官、防衛書記官、防衛部員をはじめとする内部部局等の文官は、自衛隊員であるとされており、自衛官(制服組)と同様に、「事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努める」という文言を含む服務の宣誓を行うこととされている。