民主党は2009年総選挙マニフェストで「政治主導」「脱官僚」(「脱官僚依存」)を掲げた。鳩山連立政権は、その一環として、各府省における政治主導を明確化するため、大臣・副大臣・政務官からなる「政務三役会議」を設け、府省の方針を決めることとした。政務三役をチームとして機能させ、府省官僚が大臣1人を取り込んで「洗脳」し、府省の方針決定を官僚が握るようなシステムを変えようとするものとされた。しかし、10年12月28日、仙谷由人官房長官は首相官邸で開かれた各府省事務次官に対する年末訓示で、事務方を排除してきた政務三役会議に「次官や官房長が可能な限り出席、陪席するようお願いしたい」と要請し、「脱官僚」路線の軌道修正を印象づけた。