「国家公務員等の職務の能率的な遂行を確保し、もって国等の事務及び事業の円滑な 運営に資すること」(国家公務員宿舎法)を目的とし、すべての省庁(国会、裁判所を含む)の職員に貸与が可能な「合同宿舎」(2011年10月現在で、8万6727戸/1025住宅)と、同一の省庁に所属する職員に貸与する目的で設置された「省庁別宿舎」(同13万1951戸/9659住宅)がある。合同宿舎は財務大臣、省庁別宿舎は各省各庁の長が建設・維持管理。主なものに防衛省(自衛隊)5万7018戸、公共事業(国交省、農水省)1万4494戸、法務省(行刑施設等)1万4146戸など。11年10月、野田佳彦総理は、地元の反発もあり、埼玉県朝霞市で建設中の国家公務員宿舎を凍結するよう指示し、財務省の検討会で宿舎のあり方を見直すこととなった。安住淳財務大臣は、11年12月1日、国家公務員宿舎を5年間で25.5%縮減する計画を発表した。