知事・市町村長の通算任期を定めて、これを尊重することを求める条例。2003年3月に東京都杉並区で初めて制定したのに続き、川崎市、大分県中津市、埼玉県でも制定した。権限の集中する長の多選による弊害を防止しようとするもので、杉並区の条例では、区長は通算して3期を超えて在任することのないよう努めることを、川崎市の条例では条例の時限を自らの3期目の終期に設定して、一代限りの規定にしている。07年10月、神奈川県は知事の在任期間を連続3期12年までとする多選禁止条例を全国で初めて可決した。ただし、法律の根拠がないことを理由に現在まで施行されていない。