海水浴場でのマナーを高め、家族連れや子どもだけの海水浴も楽しんでもらおうと特定の行為を禁止した条例。相模湾の一角逗子海岸をもつ神奈川県逗子市が2014年に「安全で快適な逗子海水浴場の確保に関する条例」を制定した。これにより、砂浜での飲酒およびバーベキューの禁止(海の家では可)、入れ墨・タトゥーの露出禁止、スピーカーを使っての音楽の禁止、閉店時間は18時30分などが実施された。海水浴場でのマナー問題は藤沢市の片瀬西浜海水浴場が口火を切ったと言われる。藤沢市は13年、砂浜での音楽を全面禁止にした。そのため逗子市に移動した海水浴客のマナーの悪さが問題になり逗子市の規制となった。その結果、逗子市の海水浴場来客数は8割も減少して、海の家経営者の売り上げの大幅減少が問題になっている。逗子海岸を離れた海水浴客は近隣の鎌倉海岸などに押し寄せ、それら自治体での課題となっている。