小泉政権期の良好な日米関係を象徴したのが小泉純一郎首相とブッシュ大統領の個人的な友好関係であった。2001年6月末の最初の首脳会談でキャッチボールをするなどしたことから始まり、同年9月11日の対米テロ攻撃後の小泉首相の対米支持で強化されてきた。安全保障面では、日米の共通戦略目標を策定し、相互の役割分担について協議を深めてきた。また、米軍再編に伴う沖縄その他の米軍基地の移転などの交渉も06年春には決着させた。経済問題としてやっかいな問題になりかねないBSE問題も政治化させることなく解決した。05年は11月にブッシュ大統領が訪日し、06年6月には、小泉首相が訪米した。両首脳は、「新世紀の日米同盟」と題する共同声明を発表し、安全保障に限らず地球的規模でのさまざまな課題で連携することを宣言した。日米首脳会談に引き続いて、ブッシュ大統領は小泉首相をエルビス・プレスリーの邸宅に招待するなどして息の合ったところを見せた。