竹島は、隠岐島西方約160km、韓国の鬱陵島の東南92kmにある大小二つの岩礁である東島(女島)および西島(男島)と周辺の数十の岩礁から構成される島。総面積は、東京の日比谷公園程度の0.23km2。日本は、1905年に閣議決定と島根県告示で領有権を確認したが、韓国は独立後、領有権を主張して以後警備隊を置いて占拠している。65年の日韓国交正常化の際に決着できず、現在に至っている。96年2月20日、国連海洋法条約の批准に関連して、日本は200カイリの排他的経済水域を設定する方針を閣議で了解した。日本側が、経済水域の線引きの起算点として竹島を使うとの観測がなされ、韓国では反日感情が一気に高まった。96年3月2日、アジア欧州会合(ASEM)に出席した日韓首脳の間で、排他的経済水域の境界画定と新漁業協定の締結問題については、領有権問題とは切り離して政府間交渉を行うことに合意した。なお、韓国では竹島のことを独島と呼ぶ。