サミットは主要国首脳会議の通称。主要国首脳会議は、石油危機後の世界経済立て直しのため、1975年フランスのランブイエで、フランス、イギリス、ドイツ、イタリア、アメリカ、日本の各首脳が集まって開催されたのが始まり。それ以後、年1回開催されるようになった。第2回からカナダの首脳も参加し、G7サミットなどと呼ばれることも多かった。ただし、第3回にはEC(現EU)代表もオブザーバーとして参加し、第4回からは正式メンバーとなった。97年のデンバーでのサミットでロシアが正式にメンバーとなり、G8サミットということになった。開催地は各国持ち回りで、日本は第5回(79年)、第12回(86年)、第19回(93年)、第26回(2000年)と、これまでに4回主催国になっている。02年に行われたカナダのカナナスキスでは、アフリカ諸国への経済支援を優先する「アフリカ行動計画」を採択。03年のフランス・エビアンでは、イラク戦争をめぐって対立したアメリカとフランスの関係修復の機会として期待されたが、大きな成果はあがらなかった。04年は、アメリカ・ジョージア州のシーアイランドで開催され、米欧関係の修復が図られた。05年はイギリスのグレンイーグルズで開催され、ロンドンでの同時爆破テロを受けたテロ対策の首脳声明などを採択した。06年はロシア・サンクトペテルブルクで開催され、北朝鮮のミサイル、核、拉致問題が議長総括に盛り込まれた。07年はドイツのハイリゲンダムで開催され、地球環境問題が焦点となった。08年7月には、北海道の洞爺湖で開催された。