日本側から外務大臣と防衛大臣、アメリカ側から国務長官と国防長官が参加する日米安全保障協議委員会(SCC)は、安全保障問題に関する日米の最高レベルの協議機関であり、両国からの参加者の数にちなんで「2プラス2」と呼ばれることもある。2005年2月に開催された「2プラス2」は、日本における新しい「防衛計画の大綱」策定とブッシュ政権再選を受けて行われたもので、日米の緊密な安全保障協力を象徴するものであった。とくに「共同発表」では、地域における共通の戦略目標として13の項目が列挙され、グローバルな共通の戦略目標が六つ列挙された。地域における共通戦略目標の一つとして、「台湾海峡を巡る問題の対話を通じた平和的解決を促す」との項目が掲げられたことについて、中国が反発した。