2011年7月にスーダンの南部が独立して、南スーダン共和国が成立した。これを受けて、同年11月に野田佳彦内閣は国連平和維持活動(PKO)の一環として、陸上自衛隊の施設部隊の派遣を決めた。日本のPKO参加はこれで10件目となった。12年1月には先遣隊5人が派遣された。高い技術を活用して、本格的な道路整備などに当たる。ただし、現地での部族間対立は依然として激しく、難民も6万人にのぼると伝えられる。1月から2月にかけて、合計200人を超える第一次部隊が派遣されたが、その後に南スーダンとスーダンの国境紛争が発生した。5月に防衛省は調査団を派遣し、現地の安全を確認したとして、6月に第二次部隊110人を派遣した。10月16日の閣議で、自衛隊派遣を13年10月末まで延長することが決まった。しかし、依然として作業に当たる自衛隊の安全の確保が重大な課題である。