防衛庁(現防衛省)は1997年1月、初の本格的な戦略情報組織として統合幕僚会議の下に情報本部(1600人)を新設。米国防情報局(DIA)などがモデル。本部長(制服組)のもと総務、計画、分析、画像、電波の5部で編成。事務次官、統幕議長、陸海空の幕僚長で構成する情報委員会の統制を受ける。組織の大半は電波部(1300人)で全国に6カ所の通信所を展開。画像部(80人)は情報収集衛星に要員を提供するほか、2000年度末から画像情報支援システム(IMSS)の運用を開始、米国の商業衛星イコノス(解像度82cm)の画像情報を解析。03年度は画像情報と地理情報を総合した空間情報の担当組織を新設。中期防見直しに情報本部再編を盛り込み、05年度から長官(現・大臣)直轄になった。