米国などが備える交戦規則(ROE rules of engagement)に相当する。武力行使の条件や限界など軍事行動の基本的枠組みを定めたもので、過剰な武力行使に歯止めを掛け、シビリアン・コントロールを確立する目的で各国が備え、最高指揮官である首相の開戦の指示から第一線の射撃の方法まで事細かに定められる。2003年版「防衛白書」は、「法令などの範囲内で、部隊などがとり得る具体的な対処行動の限度を政策的判断に基づき示すことにより、部隊などによる法令などの遵守を確保するとともに、的確な任務遂行に資する」と策定への取り組みに触れた。1999年3月の海上警備行動では、警察権の行使である海上警備行動と本格的な武力行使を混同しない目的で、演習用の武器使用規定を参考に「措置標準」を作成した。93年度の日米共同統合指揮所演習で導入。