守屋武昌前防衛事務次官が在職中に、防衛専門商社「山田洋行」の元専務(独立して「日本ミライズ」という別会社を創設)から度重なるゴルフ接待などを受けていた疑惑が、2007年10月に全国紙によって報じられた。ゴルフ接待の回数は300回に上るとされる。これが事実なら自衛隊の倫理規定違反である。守屋前次官は10月29日に衆議院で、11月15日に参議院で証人喚問され、11月27日に収賄の容疑で妻とともに逮捕された(妻は「身分なき共犯」)。守屋前次官は、航空自衛隊の次期輸送機CXのエンジン調達で、日本ミライズが随意契約をとれるよう口利きした容疑。このほかにも、山田洋行が海上自衛隊からの受注で大幅水増し請求をしていたことも発覚した。また、国会での証人喚問で、守屋前次官は山田洋行元専務らとの宴席に久間章生元防衛相と額賀福志郎元防衛庁長官(現財務相)が同席していたと証言し、一連の汚職に政治家が関与していた可能性も出てきた。民主党は守屋前次官の再喚問と額賀財務相の証人喚問を求めたが、守屋前次官の逮捕により断念した。