米海兵隊の垂直離着陸輸送機V-22の愛称。回転翼で角度を変更できる。「オスプレイ」とは猛禽類「ミサゴ」のこと。時速500キロメートル、航続距離3900キロメートルで、それぞれCH46輸送機の2倍、5倍に当たる。空中給油も可能。2012年7月に12機が山口県岩国基地に配備され、10月に沖縄県普天間基地に移された。試作段階、初期生産、配備後のそれぞれに事故が多く、「ウィドウ・メーカー」(未亡人作り)と揶揄(やゆ)される。学校や病院を含む人口密集地域の上空をできるかぎり避けることで日米両政府は合意しているが、沖縄の地元では配備撤回の反対運動が起こっている。日本政府は13年度予算にオスプレイの調査費を計上し、災害救助や輸送、離島対処の可能性を研究する。