内閣総理大臣が任命した国務大臣を天皇が認証する儀式。国務大臣の認証は憲法7条5号に特に定められた天皇の国事行為の一つであり、首相による国務大臣の任命を確認し、公にする意味をもっている。閣僚の認証式は組閣後、内閣総理大臣と新閣僚が宮中に参内して行われる。国会での首相指名直後の組閣の場合には、認証式に先立って首相の任命式(親任式)も執行されるのが慣例となっている。任命式と認証式は連続して行われるのが例であるが、派閥間や政党間で閣僚選任の協議がまとまらない場合には任命式が先行して単独で行われ、任命された総理がすべての国務大臣を兼ねるという異例の事態も起こる。戦後では、片山内閣、第2次吉田内閣、石橋内閣の例がある。