複数の政党によって構成される内閣。これに対して内閣を構成する政党が一つの場合を単独内閣という。連立の中でも、議会で過半数を取り、かつ、連立から一党でも抜けると過半数を割るようなタイプは閣僚ポストの配分で連立各党に最も有利である。これを最小勝利連立政権(minimal winning coalition)という。これに対して過半数を取るには不必要な政党を含む連立を過大規模連立政権という。自民党と社会党と新党さきがけの連立であった村山内閣は自民党と社会党の二党で過半数の議席があったので過大規模連立政権であった。しかし、さきがけが加わらなければ村山内閣は成立しなかったであろうから、さきがけは連立成立に不可欠であった。このような政党をかなめ党(pivotal party)とよぶ。過大規模連立政権の中には全党が内閣に参加する大連立内閣(grand coalition)もある。反対に連立政権であっても羽田内閣のように少数連立内閣もある。