安倍晋三首相によって設置された有識者6人による諮問会議で、今井敬を座長、御厨貴を座長代理として、2016年10月17日から翌年4月21日まで活動した。天皇が退位に関する意向を示したなかで、その公務軽減策を考えるとされたが、天皇退位にかかわる皇室典範改正問題の検討が課題となった。16年11月の外部有識者からの聞き取りにおいては、事柄の是非も含めてさまざまな意見が述べられ、一般国民から強い関心が寄せられたが、国会軽視との声も出て、論点の中間とりまとめの後は衆参両院議長の調整を待つ形になった。再開後の最終答申では衆参両院議長のとりまとめを前提として、天皇退位にかかわる皇室典範改正案などの制度構想が発表された。政府はこの答申に沿って皇室典範改正や制度整備を進めた。