軍縮の義務が守られているかどうか確認することを検証という。検証には、人工衛星など外部からの手段による、自国の検証技術手段(NTM)と、現地において検証する現地査察がある。米ロ間の1991年の戦略兵器削減条約(START)は詳細な検証を含んでいるが、ブッシュ政権は検証を嫌い、2002年戦略攻撃力削減条約(モスクワ条約)は検証措置を全く含んでいない。核不拡散に関して国際原子力機関(IAEA)が各国の原子力関連施設で行う査察を特に保障措置(safeguards)と呼んでいる。湾岸戦争後、1991年4月に国連安全保障理事会(安保理)は国連イラク特別委員会(国連イラク大量破壊兵器廃棄特別委員会 UNSCOM)を設置し、さらに99年12月に、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)を設置し、査察活動を実施した。