2010年NPT再検討会議の最終文書により、12年に開催が予定されていた中東非核兵器・非大量破壊兵器地帯の設置に関する会議。1995年のNPT再検討会議で中東決議が採択され、非核兵器・非大量破壊兵器地帯の設置のため実際的措置をとることが勧告されたものの、その後まったく進展がなかった。2010年の会議では、国連事務総長とアメリカ・ロシア・イギリス3国がそのための会議を12年に開催すること、およびそのファシリテーター(進行役)と開催国を指名することが合意された。さらに11年10月、フィンランドが開催国になること、同国外務次官ヤッコ・ラーヤバがファシリテーターを務めることが発表された。しかし12年11月に、中東における現在の情勢および参加国間での意見の相違などを理由として、12年中に会議を開催することは不可能であり、延期されることが発表された。