2015年までに達成されるべき国際社会の開発目標。国連ミレニアムサミット(00年9月)で採択されたミレニアム宣言と、1990年代に採択された様々な国際開発目標を統合して、まとめられた。極度の貧困および飢餓の撲滅、普遍的初等教育の達成、男女平等および女性の地位強化の促進、HIV/エイズやマラリアなどの蔓延(まんえん)防止、環境の持続可能性の確保、など8つの目的を掲げ、それぞれについて達成すべき具体的数値目標が定められている。国際連合(UN 国連)は国連開発計画(UNDP)を中心に他の国連機関を含む多様な行動主体と協力して、発展途上国を対象とした国別のモニタリング(履行状況監視活動)の実施などを行いながら、2015年までの目標達成を目指している。07年6月、25の国際機関から提供された様々なデータをもとに、MDGsの達成状況を示した「ミレニアム開発目標報告書」が発表され、厳しい状況の中で、目標達成に向けての一定の成果が評価された一方、期限までの達成のためには、さらなる努力が不可欠であることが指摘された。こうした状況認識のもとに、15年以降のMDGsのあり方が検討されている。