ウ・タント元国連事務総長の構想に起源をもつ総会の自立的補助機関。1973年の総会決議3081に基づき、75年9月より活動を開始した。国連大学は、人類の平和と発展という国際連合(国連 UN)の目的に学術面で寄与する国際的教育研究機関である。主な機能として、国連と世界の学術社会の「かけ橋」、国連機構全体のシンクタンク、途上国での人材育成支援を挙げる。本部は東京・渋谷。2009年12月の総会決議A/64/430によって、大学院学位プログラム(修士および博士課程)を開始することが承認され、10年9月に修士課程が、12年9月に博士課程が発足した。13年には、5年間学長を勤めたコンラッド・オスターバルダー(スイス)が退任し、デイビッド・マローン(カナダ)が学長に就任した。