第二次世界大戦中の連合国教育大臣会議が発端となって、1945年11月に採択された「国際連合教育科学文化機関憲章」(ユネスコ憲章)に基づいて設立された国連の専門機関。日本は51年に加盟。教育、科学、文化に関する国際協力を促進し、世界の平和と安全に貢献することを目的とする。現在ユネスコは、極度の貧困の半減、普遍的初等教育の達成、初等・中等教育における男女差別の解消、環境の持続可能性の確保といったミレニアム開発目標(MDGs)の達成を目指し、教育の面で様々な取り組みを行っている。また、「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」や「世界無形文化遺産の保護に関する条約」のもとで、さまざまな形態の人類の遺産の保護に当たっている。92年には、人々の営みを記録した歴史的文書の保存と復興を目指す「世界記憶遺産」事業も始まった。