ITを活用したネットワークが中心的役割をはたす戦いの形態。NCWは、情報化時代の「戦いの性格」を非消耗戦(機動戦、ショック戦、麻痺〈まひ〉戦、コントロール戦)に変えるといわれる。工業化時代の戦いは、火力プラットフォーム(砲弾、爆弾、ミサイル等の発射母体)が中心的役割をはたした「消耗戦」であった。NCWでは、次のような情報ネットワークが強化され、活用される。(1)各種の収集手段により収集した多量の情報を瞬時に伝達し、統合処理するネットワーク、(2)多量かつ重要な情報をリアルタイムで共有するネットワーク、(3)部下部隊を指揮・統制するネットワーク、(4)各種兵器システムを結びつけるネットワーク等である。この結果、部隊の地理的分散、指揮・統制の迅速性、軍事行動の精確性と速度が増大する。(→「消耗戦/機動戦」)