パイロットの損失を回避するため、遠隔または自律誘導で使用される無人航空機の総称で、軍事革命(RMA)の中核的兵器。無人機(UAV ; Unmanned Aerial Vehicle)ともいう。その任務は、偵察・監視、目標捕捉、通信中継、電波妨害、生物・化学兵器の探知等、多様である。回収方式と使い捨て方式がある。イラク戦争では、米軍のグローバル・ホーク(高度2万メートル、航続時間42時間)やプレデター(高度6000メートル、航続時間40時間)等、10種類以上の無人航空機が投入された。その中には、使い捨ての小型ステルス無人偵察機もある。現在、米軍は歩兵携行用のマイクロ無人航空機(MAS)や、戦闘を主任務とした無人航空機(UCAS ; Unmanned Combat Aircraft System)を開発中。特にUCASは、開発が急速に進み、2010年頃には実戦配備される予定。無人車両は、地上偵察、爆発物処理、地雷原の啓開、放射能や化学・生物兵器による汚染除去などで使用される無人で動く車両。操縦方式は有線と無線がある。GPSを搭載した完全自律型のものもあるが、敵味方識別機能の付与が課題。