旅団は、師団に属する旅団と、師団に属さず、独立する旅団がある。陸上自衛隊の旅団は後者、即ち陸将補が指揮する小型の師団(約4000人)で、歩兵旅団(3個)と空輸機動旅団(1個)がある。旅団は、3~4個連隊(普通科)、3~4個小型大隊(戦車、特科、航空等)、4~5個中隊(戦車、施設、通信等)、兵站小型大隊等から構成される。米軍には、師団に属する旅団と独立の旅団の両方があるが、前者の場合、師団は4~5個旅団から成る。師団に属する従来の旅団は、これまで、平時には旅団司令部のみ(直属する部隊がいない)が存在し、有事に、9~10個大隊(歩兵、機械化歩兵、戦車)を状況に応じて分割、指揮する方式をとってきた。しかし、現在の旅団は直属の機動・火力・支援大隊を日頃から保有する旅団戦闘団(→「将来戦闘システム」)方式に改編された。これにより、旅団の役割が最重視されることになる。旅団長は大佐、または准将。