憲法や法律で一定の年齢に達した国民に兵役を課すための組織化された制度。徴兵制度において兵役は国民の義務的な負担として扱われ、国防への負担と貢献が求められる。志願兵制度の対義語である。自分の意志で兵士になった人を志願兵や義勇兵と呼ぶのに対して、徴兵制度によって自分の意志によらず兵士になった人を徴集兵と呼ぶ。冷戦終結後は、アメリカ、フランス、ドイツ、スウェーデンのように徴兵制度を廃止する国が増えている。しかし、ロシア、韓国、それに永世中立を掲げるスイスとオーストリア等、この制度を堅持する国も存在する。また、コスタリカなど有事の際にかぎり徴兵制を認めている国もある。