建国以来の指導者層を世代別に類別した場合、第8回共産党大会(1956年)前後に活躍した毛沢東・劉少奇・周恩来・トウ小平・陳雲らを第1世代、文革以後第12回党大会(82年)前後に活躍した胡耀邦・趙紫陽らを第2世代、90年代に活躍した江沢民・朱鎔基らを第3世代と呼ぶのに対して、2002年以来の胡錦濤・温家宝・呉邦国・曾慶紅らを第4世代という。彼らの特徴は抗日戦争、国共内戦を知らず、文革の悲惨さを体験した世代である。彼らを支えるブレーン、党中央・国務院・地方政府で活躍する次代の若手リーダーの中には西側留学組も少なくない。07年の第17回党大会で第5世代の習近平、李克強が政治局常務委員に、李源朝、汪洋、薄熙来らが政治局員に選出された。彼らはすべて太子党(高級幹部の師弟グループ)系か共青団(→「中国共産党」)系である。08年3月の全人代では、習近平は国家副主席に、李克強は筆頭副首相に就任。10年には習近平が中央軍事委員会常務副主席に選ばれ、胡錦濤の後継者としての地位を確かなものとした。08年以降は、第6世代とも言われる40歳代の指導者が地方や国務院の要職に就き始めている。