正式には中華人民共和国主席で、1954年の憲法によって設置された。全国人民代表大会(全人代)の決定に従って法律の公布、政府責任者の任免、戒厳令や戦争状態の宣言、外交使節の受け入れといった国事行為を行う国家元首である。最初は毛沢東が党主席とこのポストを兼任したが、59年に劉少奇に譲り、文化大革命で劉少奇が失脚して以来82年まで空席であった。その後復活したが李先念、楊尚昆と党の最高実力者ではない人が就きこのポストの軽重が問われたが、93年から江沢民、2003年から胡錦濤が党総書記を兼任したまま国家主席となり、外交、内政面でその重みは従来に比べはるかに増している。