日本の内閣に相当する組織で、中国の最高権力執行機関。国務院には総理(首相)、副総理、国務委員、各部長・各委員会主任(大臣)らによって構成される国務院常務会議があって、執行にかかわる重要事項を決定する。さらにその下に日本の省庁にあたる外交部、国防部、公安部、司法部、財政部、民政部などがある。国務院は立法機関である全国人民代表大会(全人代)に責任を負い、議案を提出し活動を報告させるとしているが、実質的には共産党の指導を受ける。国務院総理は建国から1976年の死まで周恩来が務め、「周総理」と親しまれた。その後華国鋒、趙紫陽、李鵬と続き、98年から朱鎔基、2003年から温家宝となっている。