2017年5月22日、タイの首都バンコク中心部のプラモンクットクラオ陸軍病院で爆発があり、20人以上が負傷した。爆発は1階の待合室付近で起き、負傷者の大半は軍関係者とその家族だった。現場からタイマーや電線、電池などが見つかり、捜査当局は爆弾テロという見方を示した。爆弾はプラウィット・ウォンスワン国防相の名前がつけられたVIP専用の部屋に飾られた花瓶に隠されていた、と地元メディアは報じている。5月22日は14年にタイで起きた軍事クーデター(→「プラユット政権」)から3周年の記念日だった。軍事政権に反対する勢力による犯行である可能性が疑われている。バンコクでは同年4月5日夜に、民主記念塔のそばのごみ箱に仕掛けられた爆弾が爆発。清掃員2人が軽傷を負った。また5月15日夜にもタイ国立劇場前でパイプ爆弾と見られる爆発事件があり、女性2人が負傷していた。捜査当局は一連の犯行は関連があると見て調べている。