1976年に東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の間で締結された東南アジア友好協力条約(TAC)の第2条では、加盟国が従う基本原則として、相互内政不干渉や平和的手段による不和や紛争の解決などがうたわれている。ASEANは、東アジア共同体形成に向けた東アジアサミットへの参加条件として、TACの調印を求めていた。オーストラリアは、TAC調印によりミャンマーの人権問題への口出しができなくなるとして、調印を拒否していたが、その後、05年7月に加盟したニュージーランドを追って、方針を変えて同年12月に加盟。東アジアサミットに参加し、対アジア関係の再強化を狙っている。